近年、公共事業のコスト縮減への社会的要請が強まる中で、特に大規模事業であるダム事業は、機能と安全を確保した上で徹底したコスト縮減を積極的に進めていくことがより一層重要となっています。このためには、ダム事業の計画、設計、施工の各段階において、コスト縮減を適切に図ることが必要です。
特に本体工事発注前の段階においては、設計・施工計画の原案について、ダム地質、ダム本体や水理構造物の設計、施工、管理の専門家がさまざまな角度からクロスチェックを行い、ダムとして求められる安全性の確保、品質の向上、施工性等の観点から改善提案を出して設計・施工計画のブラッシュアップするVE(バリューエンジニアリング)を行うことが重要です。ダム技術センターは、その高度かつ広範な技術力を持って、これまで多くのダムで設計・施工計画のVEを行い、コスト縮減のための技術提案を行ってきました。これらの実践的な技術提案は事業者から高く評価されています。
高いVE技術力による効率的なVEの提案