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ダムニュースNo.399(平成29年12月)

「第12回東北ダム技術検討会」開催
−東北地方整備局−

 「東北ダム技術検討会」は、ダム事業の円滑かつ効率的な事業執行及び若手職員の技術力向上を図ることを目的に、平成18年度に設立され、本年で12回目を数えるものです。
 本検討会には、国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人土木研究所、東北地方整備局、管内ダム関係事務所の関係者が出席し、東北地方整備局が管轄するダム全般に係る調査・設計・施工・管理に関する様々な技術的課題等について、毎年、意見交換がなされています。
 本年は、去る10月18日(水)〜19日(木)に、国土技術政策総合研究所3名、国立研究開発法人土木研究所3名、整備局(事務所含む)53名参加のもと秋田県湯沢市で検討会を行い、2日目に成瀬ダムの現地視察を行いました。
 1日目は、国土技術政策総合研究所から『アンサンブル予測情報を活用したダム操作の高度化』、国立研究開発法人土木研究所から『弱層とゆるみ』について情報提供・解説をいただきました。『弱層とゆるみ』では、東北で建設中の3ダムに採用している台形CSGダム形式での、ダム基礎として問題となる弱層の留意点について質問が出るなど活発に討議が交わされていました。
 その後、各ダムから提案のあった4題を取り上げ討議を行いました。討議は、まず提案事務所からの発表後、質疑応答がなされ、国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人土木研究所からアドバイスをいただく形で進行しました。議題には、『水質保全の取り組みについて』を始め、各ダムがそれぞれの現場において抱える課題に対しての対応事例や取り組み状況など、建設や管理に携わる技術者が相互に認識を深めるまたとない機会となり、若手職員を中心に多くの質問や活発な意見交換が行われました。

 
  • 各ダムからの検討議題
 
  1. 水質保全の取り組みについて
  2. 男神山地区地すべり対応について
  3. CSG試験施工結果について
  4. ダムにおける地質調査の効率化検討

 『水質保全の取り組みについて』では、今年度から管理移行となった津軽ダムより、従来から懸案となっていた大規模出水時の濁水長期化対策として設置した環境放流設備(コンジットゲート)や、貯水位低下時の濁水対策として設置した水質保全施設、清水バイパスの効果について解説をいただきました。
 『CSG試験施工結果について』では、成瀬ダムから、CSGの施工仕様を決めるための試験施工の実施フローや検討結果について解説をいただきました。東北では成瀬ダム以外にも、鳥海ダムと鳴瀬川総合開発事業(筒砂子ダム)で台形CSGダム形式での施工が計画されているため、ダムの新技術の共有の観点から有意義な場となりました。

 2日目は、本体建設工事を間近に控える成瀬ダムにおいて、現在施工中の付替道路トンネル工事や本体準備工事の現場を視察しました。

 本検討会は、若手技術者に対するダム技術継承も目的の一つであり、今後も継続し、課題検討や意見交換を通じて職員の技術力向上を図っていきたいと考えています。

(東北地方整備局河川部 河川計画課、河川管理課)

東北ダム技術検討会の様子
 
活発な討議が交わされた
展望台から工事の概要説明
を受けている状況

 
付替道路トンネル工事の視察
(バス車内にて)
付替道路トンネル終点側坑口の施工状況
 
堤体左岸側から望む右岸側の掘削状況
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