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ダムニュースNo.396(平成29年9月)

玉来たまらい ダム安全祈願祭・起工式
−大分県−

 大分県が一級河川大野川水系玉来川に建設を進めている玉来ダムにおいて、去る7月25日(火)にダム本体建設工事の安全祈願祭・起工式が盛大に執り行われました。
 玉来ダムは、玉来川の洪水調節を目的とする治水専用の流水型ダムで、堤高52m、堤頂長145m、堤体積約13万m3、総貯水容量409万m3の重力式コンクリートダムです。
 大野川の上流域にあたる竹田市は、「名水の町」として知られるように市街地を稲葉川・玉来川が流れ、古くから地域住民に親しまれています。しかし、西に阿蘇の外輪山、北にくじゅう連山、南に祖母・傾山系と三方を山に囲まれており、その中心部にあたる竹田市街地は、河川が扇の要のように集中する特異な地形となっていることから、たびたび洪水被害を受けており、特に昭和57年7月及び平成2年7月の集中豪雨においては、尊い人命と貴重な財産を奪われるなど甚大な被害が発生しました。これを契機に、竹田市街地上流に稲葉ダムと玉来ダムを建設する「竹田水害緊急治水ダム建設事業」が平成3年度に事業採択され、河川改修とダム建設を組み合わせた治水対策を進めてきました。
 平成12年までに稲葉川、玉来川の河川改修が完了し、平成22年度に稲葉ダムが完成しましたが、平成24年7月の九州北部豪雨により、ダムが無い玉来川流域おいてはまたしても甚大な被害が発生しました。 このような度重なる洪水被害を受けていることから、竹田市民にとって玉来ダムの本体工事の着工は悲願であり、また、ダム建設にあたり先祖伝来の貴重な土地を提供していただいた方々にとっても、心から待ち望まれていたものであったため、損失補償基準締結から3年2ヶ月という短期間で用地取得を完了することができました。
 安全祈願祭は、盛夏の焼き付けるような陽射しのもと、ダムサイトにおいて、地元代表の方々、大分県議会議員、竹田市長及び工事関係者ら約50人の参加のもと、厳かに神事を執り行いました。
 その後、市内の起工式会場に席を移し、大分県知事をはじめ、地元関係者、国土交通省、ダム技術センター、国・県・市議会議員等を加えた約100人で、念願の玉来ダムの起工を祝いました。
 起工式では、玉来ダム対策協議会会長らに知事から感謝状を贈り、ダム本体工事の着工に至るまでの協力に感謝の意を表しました。その後、祝賀会では玉来ダム建設促進委員会会長の涙ながらの万歳三唱により万感の思いが会場中に広がり閉式となりました。
 今後は、平成29年の秋口より本体基礎掘削に本格的に着手し、平成34年度の完成を目標に事業の一層の進捗を図る予定です。これからは、さらに工事の安全と周辺環境に配慮し、地域との連携に重点的に取り組んで、安心・安全なまちづくりに貢献していきたいと考えています。

(大分県玉来ダム建設事務所)
安全祈願祭
起工式(感謝状贈呈)
祝賀会(万歳三唱)
現場状況(平成29年7月21日時点)
玉来ダム完成イメージ図
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